<報告>交流企画『きょうからどうする?』
<市民活動を語る 小さな対話と探究の時間>を実施しました。
しみセン & inote+P & knocks! horikawa みんなの図書館 コラボ企画
(報告者:京都市市民活動総合センター 副センター長 土坂のり子)
8月29日(土)、京都市市民活動総合センターにて、交流企画市民活動を語る小さな対話と探究の時間「きょうからどうする?」を開催しました。
今回のテーマは、「始め方・関わり方・広げ方・収め方を見極める」。
活動を続けるなかでは、
「誰と始めるか」
「どこまで一緒にやるか」
「広げるか、いったん立ち止まるか」
「そろそろ手放す時期なのか」
など、簡単には答えの出ない問いに出会います。
今回は、そうした“モヤモヤ”を持ち寄りながら、一緒に考える時間をつくりました。
まずは、モヤモヤを持ち寄るところから
会場には、「始め方」「関わり方」「広げ方」「収め方」の4つのテーマを掲示し、参加者のみなさんには、自分の中にあるモヤモヤを吹き出し型のカードに書いて貼っていただきました。
ホワイトボードには、参加者それぞれの問いが少しずつ並んでいきます。
会場に掲げたのは、

「モヤモヤ×モヤモヤが合わさって、希望の光が少し見えてくる」
「霧(もや)の中から明かりが見える」
という言葉。今回の場を象徴する、とても大事なメッセージになりました。
話題提供から始まった対話
当日は、企画協力として関わってくださったみなさんから、それぞれの実践をもとに話題提供をいただきました。
共同で場を運営している立場から見えること。
さまざまな人や組織とコラボレーションしながら活動するなかで感じること。
人と人、活動と活動のあいだに立ちながら見えてくること。
いずれも「うまくいった話」だけではなく、迷ったこと、揺れたこと、考え続けていることが率直に語られたことで、会場にも少しずつ安心感が生まれていったように感じます。
「答えを教えてもらう場」ではなく、それぞれの経験や試行錯誤を手がかりに、自分の活動を見つめ直す場。
そんな空気が、少しずつ立ち上がっていきました。
グラフィックレコーディングが、場の動きを映し出す
今回の場では、参加者のひとりが、その場で交わされている言葉や流れをグラフィックレコーディングとして描いてくださいました。

あらかじめ予定していたものではありませんでしたが、対話のなかで出てきた問いや関係性が、少しずつ一枚の紙の上に描き出されていきました。
後から見返すと、「協働」「関わり方」「声の出しやすさ」「ルールや約束」「やめることや引き継ぐこと」など、この日交わされたテーマが、ひとつの地図のように立ち上がっていたことが分かります。
その場にいたみなさんにとっても、話された内容を別のかたちで見つめ直す手がかりになっていたように感じます。
後半は小グループで、もう少し深く
後半は、小グループに分かれて対話を行いました。
自己紹介カードを使いながら、活動の内容そのものだけでなく、
「どんな関わり方が心地よいか」
「どんな場面でしんどさを感じるか」
といったことも含めて、少人数で話す時間を持ちました。
全体で話すときとはまた違い、少し落ち着いた距離感のなかで、自分の言葉で考えを確かめたり、ほかの人の話に耳を傾けたりする時間になりました。
今回の企画では、最初から「きれいな答えを出す場ではない」ことを大切にしていました。
その代わりに、モヤモヤを持ち寄り、言葉にし、ほかの人の経験や視点にもふれながら、少しだけ見え方が変わる。
すぐに解決しなくても、
「次に試してみたいこと」
「こんな見方もあるかもしれない」
と思える“補助線”を持ち帰る。そんな時間になっていたように思います。

おわりに
今回の「きょうからどうする?」は、しみセンだけでつくった企画ではなく、企画協力のみなさんと打合せを重ねながら、一緒につくってきた場でもありました。
活動の内容だけでなく、
どうすれば安心して話せる場になるか
どうすればモヤモヤをモヤモヤのまま持ち寄れるか
を考え続けながら準備してきたからこそ、あの日の空気が生まれたのだと思います。
ご参加くださったみなさん、企画に関わってくださったみなさん、本当にありがとうございました。
それぞれが持ち帰った気づきや問いが、また次の実践のなかで、少しずつ形になっていくことを願っています。

